高校生の時、オカンと大喧嘩した話
長文ですので興味がある方だけどうぞ☆

高1の頃、中学の同級生たちとバンドを組んでいましたが、
メンバーはみんなゲームが好きだったので高校でバラバラになったあとも放課後は良く僕のうちに集合してゲームや音楽の話をして楽しんでいました

実家は大衆食堂をやっており、家に入るには必ず店の中を通り抜けないといけなかったが定休日は誰も店内にいないのだが、シャッターに鍵もかけないようなガバガバのセキュリティだったので、友人たちは勝手にシャッターを開けて無人の店内を通り抜け僕がいる部屋まで遊びに来るのが日常茶飯事でした

そんな楽しい日々を過ごしていたのだが、ある定休日にオカンが僕に言ってきたのだ
「あんた、店の仕入れバッグからお金取っていかんかった?」
「いや、知らんでそんなん・・・」

どうやら定休日で誰もいない時に店に置いてる仕入れ用のお金を入れたバッグからお金が1万円ほどなくなっていたらしい

そういう事が3度くらい続いた時に、オカンが言ったのが
「お金が無くなった日に必ずY君(バンドのボーカル)が来てるんやけど、あの子ちゃう?」
僕は激怒した
「親友がそんなことするはずがない!いくらオカンでも証拠もなく疑うようなことは許せへんで!」
言い争いは加熱して大喧嘩になりました

とは言ったものの、実は僕も少しそうかも知れないという疑念がありました
そのちょっと前に、Y君が遊びにきたときにPCエンジンの新作ソフトを買ってきたのだ
「臨時収入が入ったから買ってきたので遊ぼう!」
こんな事があったので、僕も少しは怪しいなとは思ってしまいました…

しかし、オカンも諦めなかったのだ
そりゃそうだ、店のお金が定休日ごとに抜かれるのだからたまったものじゃない

定休日を狙って家に来るY君が来そうな時間帯を狙って店の物陰に隠れてY君の動向を監視するという暴挙に出た

そして結果は僕が望まないものとなった

Y君が仕入れバッグに手をかけた瞬間、オカンが物陰から出てきて
「なにやってんの!」と声をかけると慌ててバッグから手を離し、逃げるように帰って行ったのだ

その後、彼がうちに遊びに来ることは無くなったし、連絡も途絶えた
僕からオカンに懇願して、彼の親に報告はしないようにしてもらった

僕はそれ以来、親友や肉親であっても心の底から信用することは出来ない人間になってしまった

それに加えて、離婚したときも世界で一番信用していた妻に裏切られるという形の結末となったため人間不信にまでなってしまった

「どれだけ親しい人でも、人は裏切る」
そう思っておかないと生きていけないような悲しい人間になってしまった
生きてるうちに解消されると良いな!