今の若い世代に「プロ目指してるのに◯◯も知らないの?」
というセリフはウザがられ老害扱いされるので、言う人がほとんどいなくなったと感じるのですが、若い世代は本当にそれで満足なのかな?
僕が大学1年生の頃、プロになる気満々で軽音楽部に入った時の話
うちのスタジオは屋上にあったためスタジオに窓があって自由にスタジオ内の演奏を見ることが出来たのですが、上手いと評されている先輩方がセッションして遊んでいたので窓の外から「僕プロ目指してるんです!よろしくお願いします!」とアピールしたところ「じゃあお前もセッションやるか?」と言われスタジオ内に招かれました
コードのブルースでもやるのかと思ってたら「よし、じゃあとりあえずスペインでもやっとこか!」と言われ
スペインなんて曲全く知らなかった僕は「え?それなんですか?」と尋ねたところ
「え?!プロ目指してるのにスペインも知らんの?」と嘲笑されました
結局3コードでお茶を濁させてもらったんだけど、悔しかった僕はその日すぐに教えてもらったチック・コリアのCDを買いに行きました
軽音楽部ではそういう「◯◯も知らんの?」という先輩のハラスメントばかりでしたが、僕は不快どころか感謝の気持ちしかなかったしそれを知って先輩たちと同等に会話ができることに満足感を得てました
僕にとっては珠玉の経験なのですが、それを老害発言と言ってしまうのは勿体ないなと感じるんですよね
もちろん、今の若い世代でもそういう意見を素直に聞く人もいるだろうし、言われたい人もいるでしょうけどね
というか、実は若い世代は実はあまり気にしてないのに年寄りが嫌われたくないからビビって若い人に何も言えなくなっただけなのかもしれないですね
まあとりあえずプロの演奏家目指してるならスペインは聞いておきましょう(小声)